山鹿灯籠とは

室町時代より600年以上の間、熊本県・山鹿市に伝わる国の伝統的工芸品。木や金具は一切使用せず、和紙と糊だけで作られています。柱や障子の桟にいたるまで、中が全て空洞になっているのが特徴です。

金(かな)灯籠をはじめ、宮造り、神殿造り、座敷造り、城造り、鳥籠、矢つぼなど様々な様式があり、作品によってはその内部までも紙のみで精巧に表現します。作品としての美しさや迫力を表現するため、寺社などは単なる縮小ミニチュアではなく、独自の寸法で制作されます。

山鹿灯籠の起源は、今から2000年前の弥生時代。
菊池川一帯に立ちこめた深い霧に進路を阻まれた景行天皇のご巡幸を、山鹿の里人が松明を掲げてお迎えしたことに由来します。
以来、山鹿の人々は毎年欠かさず大宮神社に松明を献上してきました。
その後、山鹿で和紙工芸をはじめとする手工芸用原料の生産が盛んになったことから、室町時代にこれまでの松明に代わり初めて紙細工で金灯籠を模したものが制作され献上されるようになりました。

 

毎年8月15日・16日には「山鹿灯籠まつり」が開催され、山鹿の人々が松明と山鹿灯籠(奉納灯籠)を大宮神社に奉納します。
金灯籠を頭上に載せた千人もの女性が優雅に舞い踊る「千人灯籠踊り」も同時開催され、その美しさが人気を呼び、毎年多くの観光客が山鹿を訪れています。

○灯籠師紹介
山鹿灯籠制作者のことを灯籠師と呼びます。灯籠師になるには高度な技術と熟練を要し、一人前になるにはおよそ10年の 期間が必要です。現在、灯籠師6名、灯籠師見習い3名、計9名で山鹿灯籠の制作を行っています。

  • 薬師寺 - 中島清作